2023年7月自民党女性局38人による7月24日〜28日の3泊5日間でフランスのパリに視察研修で訪れ、SNSなどにエッフェル塔で笑顔でポーズをとった記念写真を投稿したことが、「税金の無駄遣い」「ただの観光旅行」じゃないかと批判が殺到し、大炎上して話題になっていますね。
自民党の女性局に所属する国会議員が4名、その他女性局に所属する地方議員を含むメンバー合計38人のフランス視察メンバーの顔画像や記念写真をSNSに投稿。
女性局の局長を務める松川るい氏により、7月24から3泊5日間の遠征視察であったことが判明しており、その総額費用が1億円近くにのぼるとされ、注目を集めています。
そこで今回は、自民党女性局がフランス視察に行った1億円近くもの莫大な費用の内訳などのようなものだったのか、考察して参りたいと思います!
【フランス研修】自民党女性局のパリ視察38人分の費用1億円の内訳まとめ!
国会議員の海外派遣費用計5億6千万で、議員の海外視察は1人約200万円です。
自民党女性局が実施するフランス研修へ向かった自民議員38人は少子化・女性議員増加などの視察に行き、視察内容を発信するどころかまるで旅行気分でいる感じですが国民は災害、コロナ、物価高騰でこの自民党を許せますか? pic.twitter.com/gTJhsNgWnN— 🌟🌟つよぷん(C) (@pooon_0679) July 30, 2023
情報では、国会議員の海外視察は一人当たり約200万円かかると言われており、国会議員の海外派遣費用は、5億6000万円も年間でかかるそうです。
現在、一部地域で大雨による災害や、コロナ渦による経済の悪化や、物価高の上昇により疲弊している人たちが多くいる中で、まるで旅行気分でフランスに視察に行っている自民党女性局員達に批判が集まるのも当然ですね。
①【38人分の飛行機代】日本(東京)⇄フランス(パリ)の往復運賃
自民党女性局メンバー38人がフランスに渡航する往復の飛行機代だけでも、ビジネスクラスのANA、JALの安い航空券を使っても一人当たり100万円かかるため、最低3800万円かかっている計算になります。
理由としては、セキュリティーの観点から、日本の国会議員たちがエコノミーでいく可能性も低いので、ビジネスクラスからが妥当だと考えられますね。
もしファーストクラスを使用していた場合は、一人当たり150万円以上ものコストがかかるため、飛行機代だけで5000万円もの金額がかかっている可能性があります。
【日本⇄パリ(フランス)の往復の飛行機の運賃】
【JALの往復運賃】
エコノミークラス:252,000円~
ビジネスクラス:495,000円〜
ファーストクラス:1,648,500円~
出典:https://www.jal.co.jp/flights/
【ANAの往復運賃】
エコノミークラス:314,050円~
ビジネスクラス:967,050円〜
ファーストクラス:1,736,530円~
出典:https://aswbe-i.ana.co.jp/
【エールフランスの往復料金】
エコノミークラス:247,730円〜
ビジネスクラス:967,050円〜
ファーストクラス:2,256,210円〜
出典:https://wwws.airfrance.co.jp/ja
確かに公人ですから、身の安全や、所有している書類の盗難を防ぐためのセキュリティ対策を考えると、ビジネスクラス以上の飛行機に乗る必要性はあると思いますが、わざわざ38人もの大所帯で行く必要は本当にあるのかは疑問ですよね。
②【シャトルバスや送迎タクシー費用】
そしてもう一つが、送迎用のバスやタクシーの費用です。フランスは日本よりもタクシーが安いとされていますが、38人が移動するとなると、シャトルバスなどの大型移動車をレンタルしている可能性が高いです。
ましては、公人の移動ともなるとセキュリティも重視しなければいけませんから、必然的に費用がかかります。
フランス研修をしていた時期は、1ユーロあたり155.48円(7/24時点)のレートですが、現地の交通手段の基本運賃を見てみると、それなりにコストがかかるようですね。
交通手段 |
目的地 |
運賃 |
所要時間 |
運行間隔 |
|
空港バス |
ロワシーバス Roissy Bus |
オペラ座 |
13.7€ |
約60分 |
15分間隔 |
レビュスダイレクト LE-BUS Direct LINE2 |
凱旋門、エッフェル塔 |
18€ |
約70分 |
30分間隔 |
|
レビュスダイレクト LE-BUS Direct LINE4 |
リヨン駅、モンパルナス駅 |
18€ |
約70分 |
30分間隔 |
|
送迎サービス |
- |
30€ ~ |
約70分 |
- |
|
タクシー |
- |
50€/55€ |
約70分 |
- |
|
鉄道(RER B線) |
パリ北駅、シャトレ・レアル駅 |
10.3€ |
約40分~ |
10-20分間隔 |
出典:https://urtrip.jp/paris-airport-cdg-access/
また、日本の羽田空港の大型バス送迎の料金を見ても、
「飛行機到着(12:00)~羽田空港出発(13:00)~新宿のホテル(14:00)」のルートサービスで、
・大型バス:46,365~66,550円(税込)
の金額がかかることから、フランスで3泊5日滞在していたことを踏まえると、バスを5日間借りていた可能性も考えると、
バス代だけで50万円近い金額がかかっており、メンバー事に研修や滞在していた場所も異なっている場合も考えられ、そのために送迎タクシーを使用していたと考えると、合計100万円以上もの金額が使用されていた可能性がありますね。
③【38人分のホテル宿泊費用(3泊5日分)】
一般的なパリのホテルの宿泊費用は3万円/1日あたりですが、国会議員ともなると、身の安全も考え、それなりにセキュリティや設備がしっかりしているホテルに泊まる必要もあると考えると、そこらへんのビジネスホテルに泊まっている可能性も低いです。
フランスのトリップアドバイザーの評価で星5つのホテルともなると、1泊30万円となりますが、
流石に30万円はやり過ぎだと思うので、1泊9万円ぐらいのホテルが妥当でしょうか。
ドミトリー・ユースホステル ¥7,000〜
パリ3つ星ホテル ¥59,366
パリ4つ星ホテル ¥99,023
パリ5つ星ホテル ¥311,707
9万円x3日=27万円
27万円x38名=1026万円となりますね。
④高級料理店での会食費用
フランスといえば、お洒落なフレンチ料理などが有名ですよね。
国会議員ともなれば、パリ現地の行政担当との会食などでフレンチを堪能する機会もあるのではないでしょうか?
実際、SNSでかなり高級そうなフレンチ料理を食べていると思われる投稿をTwitterでも行っておりましたので、会食していたことは間違いないと思われます。
ちなみにフランスの有名フレンチ店ともなると、コース料理で一人当たり5万円するお店もあるそうですので、
5万円x38人分=190万円。
パリに滞在している3日間の間に1回だけということは考えられないので、いいとこ5回ほど会食していると仮定して場合、
190万円x5回で約1000万円もの金額がかかっている計算になりますね。
自民党女性局のパリ視察の費用は一人あたり200万円以上の旅費?
国会議員の海外派遣費用計5億6千万で、議員の海外視察は1人約200万円です。
自民党女性局が実施するフランス研修へ向かった自民議員38人は少子化・女性議員増加などの視察に行き、視察内容を発信するどころかまるで旅行気分でいる感じですが国民は災害、コロナ、物価高騰でこの自民党を許せますか? pic.twitter.com/gTJhsNgWnN— 🌟🌟つよぷん(C) (@pooon_0679) July 30, 2023
一人当たり200万円と言われているパリの視察費用ですが、計算してみると、
大型バスや送迎タクシー費用:〜100万円
3泊したホテル宿泊費用:約1000万円
現地での会食費用:500~1000万円
と考察してみただけで、既に7000万円近く旅費がかかっていることがわかりますね。
一人当たり200万円かかると言われる国会議員の海外視察の金額ですが、7000万円を38人で割ると184万円となりますので、あながち嘘ではなさそうですね。
その他にも、研修参加費用が一人当たり80万円ぐらいかかると考えると、80万円x38=3040万円かかる計算になるので、合計するとぴったり1億円かかる計算になりますね。
自民党女性局のパリ視察の費用の出所は政党助成金159億円の一部から?
今回、自民党女性局のフランス研修でパリに視察した38人にかかった費用である約1億円もの巨額な金額の出所は、自民党の政党助成金の159億円の一部から捻出されていると考えられています。
【政党助成金とは?】
所属国会議員が5人以上などの政党要件を満たし、交付を届け出た政党に政治活動費を交付する制度。1994年、企業や労働組合、団体などからの政治献金を制限する代わりに、税金で政党の活動を助成し健全な政治を目指すのを目的に導入された。
国民1人当たり年間250円、総額約320億円が、国会議員数や国政選挙での得票率に応じて各党に配分される。交付を受けた各党には、使途の公表が義務づけられており、総務省に提出された政治資金収支報告書・政党交付金使途等報告書は公表され、ネットでも閲覧できる。
また、国会議員が視察目的で海外を訪れるケースはかなり多く、秋の臨時国会を前にした衆院各委員会の海外視察は毎年の恒例行事となっているようです。
衆院議員の夏の「海外視察」ラッシュがお盆明けの19日から始まる。視察は委員会単位で行われ、すでに7月に欧州4カ国の視察を終えた予算委員会を除き、外務、議院運営など12委員会・審査会と正副議長の調査団が相次いで海外に旅立つ。
出典:
出典:https://www.sankei.com/article/
調べてみると、夏だけでも約100人の議員が「政治経済事情の実情調査」などを名目に延べ42カ国を訪問したという情報も出回っているぐらいですので、これでは公費を使った海外旅行と称されても仕方ないレベルですね。
自民党女性局による高額なパリ視察の費用にネット上の世間の声は?